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特集記事 2021.6.18

なぜパタゴニアは食品にこだわるのか?

私たちの根源的な欲求の1つであり、生きていく上で必須な「食べる」という事。
新型コロナウィルスのパンデミックにより、私たちの生活様式は大きく変わりました。旅行をする機会は激減し、遊びに出かける事も、買い物をする事も減っていますが、唯一変わらず「食べる」という事は必要としています。



今回は、「食べる」という事について、パタゴニアプロビジョンズの製品について紐解きながら考えてみようと思います。

パタゴニアはこれまで、「最高の製品を作り、環境に与える不必要な悪影響を最小限に抑える」ことを使命として、様々なアウトドアウェアを作り、多くの変革をもたらしてきました。


1996年に製品で使用するコットンを全てオーガニックコットンに変え、積極的にリサイクル素材使い、ウールやダウンなど動物由来素材の調達基準認証にも大きな影響を与えてきました。
そして、ウェア作りと同様に食品業界にも大きな変革をもたらそうとしています。


私たちが手に取る食品の多くは、効率と利益を最大化するため工業的に作られた物が大半です。例えば、有毒な除草剤と農薬、合成肥料、無駄な水利用に依存した作物。抗生物質と成長ホルモンを摂取して飼育された牛肉、工場のような場所で大量に育てられた鶏肉、淡くて風味のない卵、化学物質に浸らせた遺伝子組み換え作物、風味や栄養価よりも大きさと生育率が高い物が選ばれる果物。


勿論、そうでない食品もありますが、普段何気なく食品を選ぶ際、生産背景や品質よりも「安さ」を優先してしまいがち。実際、私も何となく安い物を選んでしまっています。

この様な食品を食べる事が、果たして我々の健康のためになるのか?環境に悪影響を及ぼさず、持続可能はものなのか?
きっとそんな訳ないですよね。


現に、工業的に作られた農作物は、復元するよりも早く土壌を劣化させており、「Journal of the American College of Nutrition」に掲載された研究では、過去半世紀にわたって43種類の果物と野菜にみられる主要な栄養素の「信頼性ある減少」が実証されています。
つまり、現在作られている作物は同じ土壌で過去に作られていたものより、風味・栄養の面で劣っているという事が実証されており、さらに別の研究では「より健全な農作物への鍵は、より健全な土壌である」とも述べられています。



そんな状況を打破するため、パタゴニアは動き出しました。
「パタゴニアプロビジョンズ」という食品ブランドを立ち上げ、地球を枯渇させるのでなく、修復し、風味豊かで栄養価の高い食品で満たされる未来を作るため。
土壌の健康を構築し、動物の福祉を確実にし、農業従事者を保護する方法で食品が生産される、そんな未来を作るための取り組みとその製品を届ける事を始めました。



例えば、オレゴン州ポートランドのブルワリー「ホップワークス・アーバン・ブルワリー」では、パタゴニアのクラフトビール「ロング・ルート・エール」が作られています。


原料には有機栽培のホップ、豊かなポートランドの水、そして多年生穀物の「カーンザ」を使用。「カーンザ」は多年草作物なので、不耕起栽培で成長する事ができ、土壌の環境を健全に守りつつ、温室効果ガスである亜酸化窒素を地中に封じ込めます。
美味しいビールを飲む事で、土壌の健康を維持する取り組みに投資する事ができて、それが地球温暖化の対策にもつながる。そして何と言っても美味しい、素晴らしい製品です。


※KURA HOLICでは取り扱っておりません。


続いて、パタゴニアの「ワイルド・サーモン」シリーズ。
現在、天然のサーモンは度重なる乱獲により、減少の一途をたどっています。
パタゴニアプロビジョンズのピンク・サーモン(カラフトマス)は、ワシントン州のラミ島で古代から行われている伝統的な漁法で捕獲されています。
ラミ島では一網打尽に捕獲する刺し網ではなくリーフネットという網を使い、岩礁と網を間違えて入って来たサーモンを選んで捕獲する事が出来ます。
大がかりな漁法に比べれば労力も必要であり、非効率ではあるが、必要な分だけを捕獲し目的外の魚種はリリースする事が出来る持続可能な方法です。


また、一般的に販売されている養殖サーモンには、大量の着色料を食べさせることにより鮮やかなピンク色に染められているそうです。
こんな話を聞いてしまったら養殖のサーモンは食べたくない…、天然物でも責任ある方法で取られた物を…と思うのが自然な発想ですよね。


「ワイルド・サーモン」シリーズは、そんな方法で獲られた鮭を新鮮なうちに調理・燻製にし、オーガニックのオリーブオイル漬けにした製品です。サーモンはもちろんですが、残ったオリーブオイルも味わい深くて、美味しいんですよね…。


最後に、パタゴニアの作る「サバ缶」をご紹介します。
スペインビスケー湾で、釣り針と糸を使った「アンスエロ」という漁法で獲られた天然のタイセイヨウサバ。混獲や乱獲される事なく、種を保つ上で適正な数量のみ捕獲できる、持続可能な漁法です。


タイセイヨウサバは、食物連鎖の下位に属する小型の魚です。大型魚に蓄積されるような高レベルの有害物質を含まず、たんぱく質やビタミンB12のすぐれた供給源。
また、大型魚を食べるという事は、その大型魚が食べてきた何トンもの小型魚を食べるという事でもあります。食物連鎖の下位にいる魚を食べるという事は、それだけ多くの魚を海に残すという意味もあります。


パタゴニアプロビジョンズのサバ缶は、確かに高い。それだけの手間と価値が詰められています。これを読んでくれた方には、このサバ缶を選んでみてもいいかなと思ってもらえるはずだと信じています。
サントーニャのサバとエクストラバージンオリーブオイルと、レモンケイパー、スパニッシュパプリカ、ローストガーリックで味付けされた物が製品化されています。

まだまだ、紹介したい製品は沢山ありますが、長くなりすぎてしまうのでこの辺で…


我々の「食べる」を取り巻く環境には、他にも沢山の問題や主張があります。食品ロス問題や飢餓、ヴィーガニズム等の思想。
全てをまとめて解決する事はなかなか難しく、最適解もないんじゃないかと思います。


そもそも知らない事が多すぎます。
こうやって偉そうに文章書いていますが、きっと間違った事や偏った事を書いているんじゃないかな?という不安もあります。
私が知っている事で、皆様にも伝えるべきだと思った事を文章にしてみました。
これを読んでくれた方の選択が変化し、少しでも世界が良い方向へ進んだらいいなって気持ちです。

日本ではオーガニック食品はメジャーではなく、パタゴニアプロビジョンズもパタゴニアの中では、小さな存在です。
しかし、その小さな存在のシンプルな食品が世界を変える選択の一つになるかもしれません。


キャンプ中の1杯のビール、ちょっとしたツマミ。登山中の行動食、家でのサラダのトッピング、そんな時にパタゴニアプロビジョンズの食品を選んでいただけたら幸いです。


また、今月末 6/26(土)には、KURA HOLIC ZEROでの蔵カフェに出店して頂いている「_days.café」にご協力いただき、パタゴニアプロビジョンズの試食会を実施予定です。


第1回は「オーガニック・ブラックビーン・スープ」を実際に用いたキーマカレーを販売予定。同時に、味付けされていないプレーンの「オーガニック・ブラックビーン・スープ」のスープを無料で試食もして頂けますので、是非ともご体感ください!

KURA HOLIC ZERO 竹下
画像出展:パタゴニア

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